作品解説


確か自分の記憶では高校三年生の夏くらいの作品。

この年の春に初めて初めて高校生らしくコピーバンドを組んで(僕はキーボード担当)、
当時ソロとしてデビューした奥田民生の曲とユニコーンの曲を練習したのだがすごく面白くなかった。
バンドで演奏するのも楽しいが、これじゃ普通の人と一緒じゃないかという気持ちが大きくなって、
ライブを1回やって抜けて作ったのが1曲目の「天使を探した」だったと思う。

よって、歌詞の「約束なんて要らない」っていうのはたぶんその時の気持ちの表れなんだと思うし、
バンドで演奏したユニコーンの「すばらしい日々」を収録したのも普通にはならないぞという意思表示だと思う。

けど今思うと、別にコピーバンドとかで練習してからオリジナル楽曲を作っても良いのではないだろうかと思ってしまうが、
あの時は本当に人と違う道を歩きたかったんだろうなぁ。

そして、この作品が事実上のき★りんの最後のオリジナルアルバムとなる。

き★りん解散の理由は音楽性の相違とか格好良いものじゃなくて、
メンバーのワタナベタカヒロが単純に音信不通になったからである。

もともと中学は同じだったが高校は違ったうえに彼の実家が引っ越してしまったことによる音信不通。
当時は携帯電話なんて無かったので連絡を取るときは実家に電話である。
それが出来なくなって音信不通、き★りんは音信不通により解散したのである。

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